K-Ben NextGen とは

こんにちは。「K-Ben NextGen」と申します。
「K-Ben」は「刑弁(刑事弁護)」,「NextGen」は「次世代」の意味です。本団体は,次世代の刑事弁護を担う熱心な若手弁護士数名で発起し,2020年に発足しました。
このページでは,私たちの活動目的,実現したいことをご紹介いたします。

 

1 若手弁護士同士の技術向上・交流

司法制度改革によって弁護士の数が著しく増えています。
刑事弁護に積極的に取り組みたいという若手弁護士も多くなってきました。
他方で,近年の法改正などにより刑事弁護は極めて専門化し,弁護技術に関する研究も進んできました。刑事弁護は,誰にでもできる仕事ではなくなりました。
我が国の刑事司法が公正なものであるためには,次世代の刑事弁護を担う気概のある若手弁護士がお互いに技術を高め合うことが必要不可欠です。
私たちは,若手弁護士のために,刑事弁護のノウハウや技術を共有できるプラットフォームを提供します。弁護士のみが参加し,気軽に質問でき,刑事弁護に精通した弁護士から即座に助言を受けられるクローズドなコミュニティを運営します。会員向けの研修なども実施し,地方にいる弁護士も恩恵を受けられるようなオンラインでの研修配信なども実施します。
私たちはこうした活動を通じて,全国の若手弁護士の刑事弁護技術向上に尽力すると共に,実践を通じた刑事弁護技術自体の深化・発展を目指します。

 

2 刑事司法に関する正しい情報の提供

犯罪や社会の秩序安全に関わるニュースは,国民の重大関心事です。だからこそ,刑事司法に関するマスメディアの報道には,他の事件に関する報道以上に,正確性が求められます。
しかし残念ながら,我が国のマスメディアの報道は正しいものばかりではありません。私たちも報道がなされるような事件をたくさん担当し,その都度マスメディアの報道に触れ,しばしばマスメディアの知識不足や偏見,アンフェアな報道手法に接し,嘆かわしい気持ちになってきました。
この原因には,裁判の公開の不十分さ,捜査機関を主な情報源とする報道の在り方などたくさんの問題があると思いますが,私たち弁護士がこれまであまり情報発信をしてこなかったことにも大きな原因があるように思います。
そこで私たちは,刑事司法に関する報道を論評します。刑事司法にまつわる誤解を正します。刑事弁護の役割について,一般の方々向けに情報発信をします。
刑事弁護というのは,ときに理解しがたいものです。一般の方々から見ると,被告人を守る役割を担う弁護士も,悪人のように見えてしまうこともあるでしょう。しかし,私たちは正義感を持って刑事弁護に取り組んでいます。そして,そういう役割の必要性は,きちんと説明をすれば,皆さんに理解してもらえるものと確信しています。
刑事弁護を担う弁護士の視点で,刑事司法に関する正しい情報発信をしていきます。

 

3 日本の刑事司法を変える!

私たちK-Ben NextGenは,「日本の刑事司法を変える」を究極的なテーマに掲げています。
日本の刑事司法・刑事裁判は,著明な刑事法学者からは「絶望的」,国連では「中世」と揶揄されています。実際に刑事事件の弁護をしていると,それを身に染みて体感します。しかし私たちは諦めるつもりはありません。
私たちは,我が国の刑事司法をよくするためにできるあらゆる努力を惜しまないつもりです。若さと柔軟な思考を武器に,刑事司法全体を良くするためのアイデアを少しずつでも実現していきます。